こんにちは!本日は、「想いを知るとひと味違う」そんなお菓子をご紹介します。みなさんは、アンザックビスケットをご存知ですか?アンザックビスケットとは、オーストラリアやニュージーランドの国民的な焼き菓子です。軽くてサクサクしたココナッツの食感、オートミールも入っているのできちんとお腹も満たされる。そんなアンザックビスケットのアンザックとは、どんな意味なのか。
アンザックのスペリングは、「ANZAC」この中にはこんな意味が略されています。
Australia and New Zealand Army Corps.
第一次世界大戦のときに、オーストラリアとニュージランド出身の志願兵により編成された軍隊の名前です。戦争中に、悲しくもたくさんの兵士が犠牲になりました。その兵士に敬意を払い、鎮魂の意を表したANZAC Dayという日が毎年4月25日にあります。オーストラリアでは、とても重要な行事になっているそうです。
当時、戦争で出兵している旦那さんに向けて奥さんたちが焼いたアンザックビスケット。このビスケットには、オーツ麦、ココナッツ、小麦粉、バター、砂糖、ゴールデンシロップ(琥珀色の糖蜜)、ベーキングソーダ(重曹)といった栄養価の高い材料が使われています。また、このアンザックビスケットの材料を見ると、お菓子作りによくに使う、ある材料が使われていないんです。それが何だかわかりますか?
正解は、たまご。
実はたまごが使われていません。何故かわかりますか?傷みやすい材料を使ってしまうと日持ちしないので、あえてたまごは使わずに作られたビスケットだそう。戦地に送るまでに腐ってしまわないようにと色々考えられた焼き菓子なんですね。
兵士たちの無事を祈り送ったビスケット。そんな想いのこめられた歴史ある焼き菓子を自分で作って食べるとまた、ひと味違うのでは?
作り方はいたって簡単!鍋にバターとゴールデンシロップ(今回のレシピではメープルを代用)を入れて溶かし、お湯で溶いたベーキングソーダを入れると、たちまちモコモコと泡立ちます。それをオートミールや砂糖、粉類のボウルに注いで混ぜるだけで生地が完成しちゃうんです。オーストラリア人の友人によると、初めてのお菓子作りでは、このアンザックビスケットを作る人が多いんだとか。気になった方は是非トライしてみてくださいね!
serve!!!
Anzac Biscuits
Prep Time | Cook Time |
---|---|
5mins | 20mins |
Ingredients
薄力粉 60g
オートミール 50g
きび糖 50g
ココナッツファイン 30g
バター 60g
メープルシロップ 大さじ1
ベーキングソーダ 小さじ1/3 (約1.7~2g)
お湯 大さじ1
Instructions
- ボウルに薄力粉、オートミール、きび糖、ココナッツファインを入れてホイッパーで混ぜておく。
- 鍋にバターとメープルシロップを入れ、弱火で溶かす。
- バターが溶けたら、ベーキングソーダをお湯で溶き、鍋に入れる。もこもこと泡立つので火を止める。
- 溶かしバターを粉類が入ったボウルに全て注ぎ、ヘラを使って粉気が無くなるまで混ぜる。
- 生地を小さじ1強すくって、オーブンシートの上に丸めて軽く手で押す。
横に広がる生地なので、間を取って並べる。
- 160℃に予熱したオーブンで15分~17分 黄金色になるまで様子を見ながら焼く。
- 焼き上がったらオーブンから出し、冷ましておく。保存瓶などに入れて保管する。